【季節】【雪】【紅葉】
この冒頭の写真<*1>を見た皆さんは、きっと単なる日本のどこぞの冬景色と勘違いする方も多いかもしれない。実はこの写真、先日24日に関東地方に降った11月としては54年ぶりとなる雪の日の朝に、寒さに震えながら出勤する人びとを撮影したものだ。
この冒頭の写真<*1>を見た皆さんは、きっと単なる日本のどこぞの冬景色と勘違いする方も多いかもしれない。実はこの写真、先日24日に関東地方に降った11月としては54年ぶりとなる雪の日の朝に、寒さに震えながら出勤する人びとを撮影したものだ。
私の住む関東地方では、この時期がちょうど野や山を赤や黄色に美しく彩る紅葉の季節で、普段ならばこの時期に雪が降ることなど全く考えられないのだが、たまたま真冬並みの強い寒気が上空に流れ込み、そのうえ本州の南岸沿いを低気圧が西から東へ移動したためにこんな「晩秋の珍事」が生まれることになったのだ。<*2>
54年ぶりということは、前回こんな珍事が起こったのが1962年(*昭和37年)だったということで、前回の東京オリンピックでさえも準備段階でまだ開催されてはおらず、私にもその時の記憶がない。
もし次にこの様な珍事がこの辺りで起こるのが同じような周期だとすれば、おそらく次回は私はこの世に存在していないだろう。そこで押っ取り刀でカメラを手に、雪の降る中外に出掛けたわけだが、どうやらその甲斐があったと見えて、こうして「紅葉+雪景色」というなかなか得難い光景を記録に残せることになり、初めての日本連絡所通信として皆さんにお伝えすることができることになった次第だ。
というわけで、その時駅の近くから公園に移動して撮った数点の写真がこちら<*3>。
尚、この雪は私の住む所沢市では、2㎝ほど積もってから午後には降りやんだのだが、翌日には跡形もなく消え失せてしまったことも併せてお伝えしておこう。
ただ、ここまで書いてきて気づいたのだが、いくら私が珍事という言葉を何度も連呼したとしても、外国に住んでいる皆さんには何が珍事なのかピンとこないのではないだろうか。
そこで奥多摩の御岳渓谷遊歩道とその周辺で、この雪の日から数日後に撮影した写真数点<*4>もお見せしておこう。
これで少しは、こちらの風景のほうがこの地方に住む人たちにとって、この時期最もしっくりくる自然の景色であることを、ご理解いただけるのではないだろうか。
ではまた…。
文章&写真(*但し気象衛星の画像を除く):吉井孝史